アンナの記録

モテない女の恋愛日記

ゆっくりさん登場

 メル男さんとの心の距離が空いています……。

 なんとなく、メールをしていても「あ、適当に返してるな」というのが分かるのです。恋愛感情を抱いた、同性の友達とは、そんなこと思ったこともないのですが。

 

 まあ、恋愛感情といっても、多分陽性転移でしょうけど……。それが分かっているから、私は告白する前に失恋したわけで。

 

 メル男さんのことは、単にメールを返すのが義務的になっているというか、そういうこともあると思います。1年ぐらいメールしていますしね……。そりゃ、倦怠期も訪れるというものです。

 

 さらに、私は、同じくメールをしている男友達がいます。その人のことは、メールの頻度もゆっくりなので、ゆっくりさんと呼びます。

 ゆっくりさんは、一週間に1度くらいの割合でメールをしていますが、その代わりにメールの内容はとても丁寧です。もう2年ぐらいメールしているのですが、ゆっくりさんが取り乱したりする文体を見たことがありません。

 

 ゆっくりさんとは、今はなき精神病のメル友掲示板で出会ったのですが、いまだにそこで出会った人とはゆっくりさんとしか繋がっていません。他に、一人、女の子とメールしていたのですが、その子は「もしかして死ぬかもしれない」という一文を最後に連絡が取れなくなりました。私も、できるだけの語彙を使って止めたのですが、おそらくもう亡くなってしまったのではないかと……。

 

 そんなことで、ゆっくりさんも障害者です。なので、最初から障害をテーマにメールすることが多いですね。

 メル男さんが障害者……と言えるかどうかわからないのに対して、ゆっくりさんは完全に障害者ですが、現在社会復帰のために作業所という、障害者が集まって社会復帰のためにコンスタントに職場に通えるようにする、という施設に通っています。

 また、ゆっくりさんは、一度社会復帰も果たしているのですが、現場がきつくて退職してしまったという経緯があります。

 ゆっくりさんの話を聞いたところでは、かなりきつい労働条件のところ……いわゆるブラック企業に当たってしまったようです。

 仮にも障害者オープンで入社してきた人に対して、「仕事は自分で覚えろ」と言われ、一日だけ担当者が仕事を教えただけで、次の日からは何も教えてもらえなかったり、「ちょっとここが分からないのですが」と聞くと、「自分で考えろって言ったろ!」と怒られたりしたそうで。

 

 初日からサービス残業は当たり前。そんな仕事が、病み上がりのゆっくりさんに合うはずがなく、退職する際にも「そんなんじゃどこでもやっていけないよ」と嫌味を言われたとか。

 

 今は、ゆっくりさんは、実家の仕事を手伝いながら、作業所に通っているそうです。

 

 私がゆっくりさんに恋愛感情を抱いているかと言われれば、「うーん……」というところです。

 一応恋愛ブログなので、恋愛にカテゴリーしていますが、メル男さんと同じく、友情に近い感情ではないかと思います。

 

 ゆっくりさんも、これまでメールをしてきて、「写真見せて」とか「会おう」とか言って来たことは一度もありません。

 その距離感が、私には心地いいのですが。

 

 はは、私って、つくづく恋愛に向いていませんね。

 占いによれば、私の結婚は、40~50代で、相手は大金持ち、ただしかなりの晩婚になる、ということらしいです。

 家族は、「玉の輿に乗るなら晩婚なんて平気平気」だそうで。今は、私も収入がないに等しいので、家族に養ってもらっている生活です。料理や掃除などもロクにできず……ずっと眠っている状態ですね。

 

 いつかは一人立ちするのが夢なのですが……。夢で終わらないといいな。